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◼︎こだわり抜かれて作られた「明治ザ・チョコレート」
▲カカオの木。カカオはアーモンドなど木の実の一種と勘違いされがちですが、実はフルーツなんです。
明治ザ・チョコレート最大の特徴は、その生産方式が「FARM to BAR」であること。
「FARM to BAR」とは、カカオ豆からチョコレートまでの製作を一貫して行う「BEAN to BAR」方式よりも一歩進んだ、カカオの農園づくりからチョコレートまで、全ての工程を手がける生産方式のことです。
▲カカオの実の中に入っている種=「カカオ豆」と、それを砕いてフレーク状にした「カカオニブ」
チョコレートは、カカオを収穫したのち、「カカオパルプ」と呼ばれるその実ごとバナナの皮などにくるんで発酵させ、その後天日干しで乾燥させたものを日本に輸送し、ロースト、磨砕、砂糖やミルクとの混合を経て整形され、完成します。
明治さんは、この、輸送前の過程まで一貫してサポートするため、毎シーズンごと提携カカオ農園に訪れ、高品質なカカオの生産を持続的にできるよう、農園の管理や、発酵方法の指導などを行っているそうです。
そんな、大切に育てられた各国のカカオの魅力を最大限に生かした「明治ザ・チョコレート」のお味の展開は、ゆずを含め、現在10種類。
その中から、今回は
- ビターチョコ×フルーティー:エレガントビター
- ビターチョコ×フローラル:ブロッサムビター
- ダークミルクチョコ×フルーティー:サニーミルク
- ダークミルクチョコ×フローラル:ブリリアントミルク
- 素材系チョコ×フローラル:フランボワーズ
- 素材系チョコ×フローラル:ユズ
の6種類を土佐酒に合わせていきます!
◼︎酒好き県・高知が誇る「土佐酒」
高知県にある酒蔵の数は、現在、18蔵。土地の広さに対して、あまり多くないほうなのだそう。
しかし、ご存知の方も多い通り、高知県、酒の消費量はどこにも負けない酒好き県であります。
酒蔵の数は少ないながらも、他県に負けじとオリジナルの日本酒に合うお米と麹を開発し、四万十川や仁淀川など県が誇る清流の水を使用した、すっきりとした辛口淡麗のお酒を取り揃えているのだそう。
◼︎いよいよお待ちかねのマリアージュタイム
※お酒が冷えていると、先にお酒を飲むとチョコが溶けてくれない可能性があるため
◼︎亀泉酒造「CEL-24」× Brilliant Milk
まず試したのは、CEL酵母を使用して作られた日本酒「CEL-24」。
フルーティーな香りとアルコール度数の高すぎない飲みやすさが特徴です。実はこちら、まるごと高知では人気No.1のお酒なのだ
そう。筆者はあまり日本酒を飲みなれていないのですが、それでも素直に「美味しい!」と感じる一品でした。どこか洋酒のような、オシャレで女性的なお酒です。
これに合わせるチョコレートは、ダークミルクチョコ×フローラルのBrilliant Milk(ブリリアントミルク)。ダークチョコよりもほんのり甘いカカオ配合率55%のこちらは、口のなかで溶けるとふわっと花香が広がります。優しく美しい、やはり亀泉と同じように、女性的なチョコレート。
このふたつがミックスされると、亀泉のスパークリング感が増し、華やかな香りの共演とキレの良さを楽しめました。
◼︎酔鯨酒造「高育54号」× Sunny Milk
これに合わせるチョコレートは、ダークミルクチョコ×フルーティーのSunny Milk(サニーミルク)。ひとつ前のBrilliant Milkと同様、優しい甘みの一品です。
実は、筆者が最も好きだったマリアージュがこちら。もともとはミルク感の強いチョコレートが、お酒と合わさることで、上品な大人の深みある、高級チョコレートのような味に変化しました。
◼︎濱川商店「美丈夫 ゆず」 × 弾ける香り ゆず
ゆず活部としては外せない組み合わせがこちら。
日本酒をベースに、加えたのは絞りたての果汁とハチミツのみという、ゆずにこだわったリキュール「美丈夫 ゆず」。もうね、これはゆずジュースといっても過言ではないほど飲みやすいです。とにかくゆず!(笑) お酒は得意じゃないけどマリアージュに挑戦したい! という方にもオススメです。
これに合わせるのは、先週1月8日に全国発売された、弾ける香り ゆず。
こちらのお味レビューは、先日記事にもなっていますが、「チョコってもともとフルーツだったのね!」と感じられる素材の自然な酸味と、ゆずのジューシィで爽やかな酸味がマッチし、華やかな香りに包まれる贅沢なお味。
このふたつが合わさると、ゆずのお味が幾重にも増幅……するのは分かっていたんですが、意外だったのは、その中にチョコレートの甘みが混ざって、後味がとても優しかったこと。ぜひ体験していただきたい組み合わせです。
◼︎高木酒造「豊能梅 吟の夢」 × Framboise
続いては、こちらも高知県産米「吟の夢」を使用して作られた「豊能梅」。「上品な甘味と香りを感じる、優しい味わい」とされる本品は、懐かしさを感じるような香りと、ひと口含んだときの、すごく透明なお味が印象的なお酒でした。
これに合わせるチョコレートは、素材系チョコレートのFramboise(フランボワーズ)。その名の通り、フランボワーズの練りこまれた本品は、ベリー系のフルーティーな甘酸っぱさが効いた、ガーリーな一品。
不思議なことに、これを豊の梅と合わせると、お酒のクリアさとチョコレートのフルーティーさが見事にマッチして、「乙女な味」に早変わりするんです。
◼︎亀泉酒造「生姜リキュール」 × Elegant Bitter or Blossom Bitter
続いては、高知が生産量日本一位を誇る「生姜」を使った「生姜リキュール」。
これに、2種類のチョコレートを合わせていきます。
まず合わせるのは、ビターチョコ×フローラルのBlossom Bitter(ブロッサムビター)。
口に含むとまず感じる甘みと、そのあとに包み込むキレのあるビター感、最後に花開くフローラルな香りが印象的な本品。
これに生姜リキュールを合わせると……、香ばしさが増し、ビターチョコレートの持つ苦味がリキュールの甘さで中和され、複雑味のある深い味に変わります。
一方、ビターチョコ×フルーティーのElegant Bitter(エレガントビター)は、オレンジのようなフレッシュな果実感が、舌で溶けるうち、程よい甘みに変わる一品。
これに生姜リキュールを合わせると、最後に現れるチョコレートの甘みが、明るく変化してくれました。
◼︎まとめ
最後に、参加者全員から好きな組み合わせのアンケートをとると、
- ダークミルクチョコ×フローラル:ブリリアントミルク…3人
- ダークミルクチョコ×フルーティー:サニーミルク…3人
- 素材系チョコ×フローラル:ユズ…1人
- 素材系チョコ×フローラル:フランボワーズ…1人
- ビターチョコ×フローラル:ブロッサムビター…2人
- ビターチ
ョコ×フルーティー:エレガントビター…0人
人気が集中した組み合わせはなかったので、お酒の好みやチョコレートの味の好みで、自分のお気に入りの組み合わせを見つけるのがいいかもしれませんね。
▲Hello, Chocolateにあった、石原さとみさんのサイン
ぜひ、日本酒とチョコレートのマリアージュを楽しんでみてくださいね!!
(文・写真=坂口ナオ)