フリーライターの真崎です。
ついに夜行バス乗りました。明朝5時58分より高知県民です。
— 真崎🌴沖縄 (@masaki_desuyo_) October 27, 2017
ついに夜行バス乗りました。明朝5時58分より高知県民です。
ひょんなことから10月末に高知移住し、半自動的に #ゆず活部 のメンバーになりました。
とはいえ、私は高知・ゆずに関してスーパービギナー。
一体なにからゆず活を始めればいいかとオロオロしていたところ「まずはゆずを知るところから。とりあえず、ゆずの産地・北川村で収穫体験をしてきてください」との指令を部からいただきました。
おっほ~いきなりの遠出~。
そんなわけで、今回やってきたのがこちら。
ゆず王国こと、高知県安芸郡・北川村。
見渡すかぎりの山・山・山、たまにキレイな川。
高知市から東へ約60km、1時間半に及ぶロングドライブの先にあったものは完全に「僕のなつやすみ」な風景でした。
ゆずづくりを北川村に広めたのは、幕末志士・中岡慎太郎。
村内に自生していたゆずに目をつけた慎太郎が、農民にゆず栽培を推奨したことが「ゆず王国・北川村」の始まりとされています。
今では、高知で生産されるゆずのうち約15%ほどが北川村で作られるほどに。慎太郎グッジョブ。
村のあちこちにゆず。
なんなら村の香りもほんのりゆず。
北川村アテンド役の百田さん(ももたさん・県から北川村役場に派遣されている)に、いろいろと気になったことを尋ねてみました。
真崎「1年中こんなにキレイにゆずがなっているのですか?」
百田「いえいえ!ここまで色づいているのは収穫期の11月だけで、キレイな黄色になったのは10月下旬くらいからです!」
真崎「村の皆さんは、自分でゆずを作られているんですか?」
百田「そうですね、どの家にも2~3本はゆずの木があると思います^^」
真崎「尊い」
今回目指すゆず農園は、このゆず王国の中でも随一の広さを誇る場所だそう。
「よく道にヘビが出るんですよ~^^」とクソ恐ろしいことをさらっと説明しながら、百田さんは細い山道を車でグングン上がっていきます。
そして、到着しました。
こちらは、土佐北川農園。
県名産地のゆず農園です。
入口の看板には「EU向ゆず畑」の文字。
ここで作られるゆずは、欧州にも輸出されているそう。
国内よりも、出荷基準がかなり高くなる国外輸出。
その基準をクリアする一級品のゆずたちが、この地で育っています。
入口を抜けて、さらに農園を進んでいくと……
あたり一面のゆず畑。
さすが県名産地。
こちらは、土佐北川農園代表の田所さん。
欧州へのゆず輸出を実現した立役者です。
「ここら辺のゆず、適当に採って好きなだけ持って帰ってくれていいからね~」
狩り方をレクチャーしてくれた後、田所さんは太っ腹すぎる言葉を残して去っていかれました。
お言葉に甘えて、狩るぞ~。
収穫スタート。
さくさく狩っていた田所さんを見て「ラクショ~よ!」くらいの気持ちで意気揚々と狩り始めました。
前言撤回、ラクショ~じゃない。トゲがすごく痛い。
ゆずの枝から、2~3センチほどのわりと鋭利なトゲが四方に向かってとげとげとげとげ生えています。
(なんで田所さんあんなに平然と取れるんだろう)
トゲの魔の手が及ばない、比較的手前のゆずをいそいそと刈り取る私。
小ぶりなゆずっこも残らず収穫。
小さかろうが青かろうが、とにかくこの時期には全てのゆずを刈り切ってしまうようです。
スマイルゆず。
アハッかわいい~。
なんてのん気に思っていたけど、このように傷がついたゆずは出荷が難しいそうな。基準が厳しい。
そんな感じで、もくもくとゆずを刈り続けること約1時間。
3人でコンテナ3箱分のゆずを収穫しました。
がんばった。
が、百田さんいわく「慣れた人は1日に40コンテナくらい収穫するそうですよ!」とのこと。
がんばった気になってすいません。
陽がのぼっている間にひたすら収穫し、夜は休まず選別作業。
この時期のゆず農家さんたちは、皆さん日々徹夜で作業されているそうです。
私達の元に届くまでに、めちゃくちゃ時間がかかってるんだな。
ありがとうございます。お疲れさまです。
「立派なゆずは、欧州だと1玉1,000円くらいの値がつくこともあるみたいです^^」と百田さん。
思わず農園を見渡しました。宝の山だな土佐北川農園。
遠慮なく、立派なゆずを2玉いただきました。
欧州では2,000円相当。ぬほほ。グラッチェ。
ゆず狩りでさわやかな汗を流した朝。
この後は引き続き北川村で、ゆず酢を使った「田舎寿司」を作ります。
#ゆず活は続く・・・
文:真崎