どうも、ゆず活部で唯一、利き酒師を持っているライターの「はっしー」です。
日本を代表する柑橘といえば、ゆず。日本を代表する酒といえば、日本酒。そのふたつが合わさったゆず酒は、もう日本を代表するリキュールと言えるはずではないでしょうか。
酒処でもあり、ゆずの日本一の産地としても有名な高知のゆず酒を、高知県アンテナショップ「まるごと高知」で販売している中から6種類選び呑み比べしてみましたので、ひとつずつ紹介します!
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すっぴんの美味しさ!「四万十リキュール 無手無冠 ゆず」
まずは、1つめ。少しにごりの見られるレモン色のゆずリキュール「MUTEMUKA YUZU」から。
少し苦味を感じるようなナチュラル感のあるゆずの香り。味わいは、甘みもありながらゆずの皮を感じさせるほのかな苦味もあって、天然のゆずっぽさが感じられます。氷を入れてロックにしたり、キリッと冷やして飲んだりするのがおすすめです。
このゆずリキュールは、自然豊かな四万十川流域で育った高知県産のゆずをひとつひとつ手絞りしてできているそうです。人気の栗焼酎「ダバダ火振」をはじめ、日本酒も造っている無手無冠という蔵のお酒です。
蔵の目指す「冠におぼれず、飾らず、素朴な心を大切に、ひたすら自然を生かした地の酒造り」というコンセプトどおり、6つの中では一番、自然のゆずに近い味わいで、すっぴんのゆず感が楽しめるお酒でした。
アルコール分 8%。
原材料名 醸造アルコール、ゆず、糖類
製造者 株式会社無手無冠
とろりとした甘さの「柚子のお酒」は炭酸割りに!
次は、「柚子のお酒」をいってみます。甘めの香りが漂い、蜜のようにとろりとして口に含むととっても甘い!
シロップのような濃厚な甘さです。これは、甘いもの好きにはたまらないでしょう。
スッキリと飲みたいときは、炭酸割にして飲むのがおすすめです。あと、バニラアイスにかけて食べるのもいいですね。
「柚子のお酒」を造る菊水酒造は、江戸時代に創業。高知県東部、安芸市という良質な水のある地域で、昔ながらの酒造りを続けてきました。キンキンに冷やして飲んだり、割って飲んだり、いろんな楽しみ方ができそうですね。
アルコール分 7度以上8度未満
原材料名 ゆず、糖類、酒精
製造者 菊水酒造株式会社
シャキッと柑橘系!「YUZU SAKE 土佐 × ゆず × 日本酒」
続いて、「YUZU
SAKE 土佐 × ゆず × 日本酒」。日本酒ベースのゆずリキュールです。香りはオレンジに近いような柑橘系、心地よい酸味と甘みが感じられます。口に含むと甘酸っぱ〜い! 酸味と甘味のバランスがとってもよくて、後味がスッキリ。飲み飽きしないお酒です。
造り手は、スパークリング日本酒「匠」、「桂月」などを造る高知県北部の山間地にある土佐酒造。蔵元のHPによると、凍らせてシャーベットにしても美味しいようです。個人的には、冷やしてそのまま飲むのがお気に入りです。
アルコール分 8%
原材料名 日本酒、ゆず果汁、糖類
製造者 土佐酒造株式会社
「yuzusake」は、日本酒の吟醸酒のような品のある香り
一本だけ緑色の瓶の「yuzusake」。グラスに移すと、うっすらと黄みがかっているものの、クリーンで透明感のある色合いです。ゆずではなく日本酒らしい香りが特徴的です。淡くやさしいゆずの香りに日本酒のお米の甘さが、見事に調和しています。
こちらは、銘酒「土佐鶴」を造る歴史ある蔵元、土佐鶴酒造のゆずリキュールです。土佐鶴の純米酒をベースに、馬路村産のゆずと室戸海洋深層水を使って造られています。土佐鶴酒造では、海洋深層水を酒造りに取り入れているのがポイント。口当たりがなめらかで丸っこい味わいですが、ゆずの酸っぱさも後味の残り、キレも良く飲み飽きしないですね。
アルコール分 8%
原材料名 清酒、はちみつ、ゆず果汁/酸味料
製造者 土佐鶴酒造株式会社
繊細でやわらかい甘みと旨味「やさしいゆず酒」
シトラスレモンのようなやや薄い黄色みがかった「やさしいゆず酒」。にごり酒のようにオリが浮いています。見た目にもどことなくやさそうですが、お味はどうでしょうか。
日本酒というよりは、ゆず果汁の甘酸っぱい香りの方が強めです。ほかと比べて、全体的にはとっても穏やかでやさしい香りです。口に含むとスッキリとした甘さが広がります。これは、1杯目に飲むのにちょうどいいかも。キレイなお水を感じさせる自然な甘みです。
造り手は、「豊の梅」などで有名な高木酒造。このお酒は、酒蔵と高知大学農学部と産学連携によって生まれたそうです。原材料には、高知県産の黒酵母β-グルカンが含まれます。体にやさしい機能性食品として注目されている成分だそう。
こちらもバランス良いので、薄めたり割ったりせずにそのままで飲むのがおすすめです!
アルコール分 8%
原材料名 清酒、ゆず果汁、はちみつ、ソフィβ-グルカン、クエン酸、糖類
製造者 高木酒造株式会社
ゆずの美味しさが凝縮!「実生のゆず酒」
ラストのゆず酒「実生のゆず酒」をいってみます。ほかのゆず酒と一線を画する、オレンジに近い色合いで、濃いにごりに包まれています。実生のゆず果汁が20%も入っているようです。
芳醇で華やかなゆずの香り。はっきりとした濃厚な酸味が印象的です。後味に、かすかに麹の味わいが残り、皮の苦味などのコクも豊かです。まるごとゆずを食べているかのような味わい深さが魅力です。飲みやすさを求めるなら、炭酸割りがおすすめです。
こちらは「瀧嵐」などを造る高知酒造のゆずリキュールです。高知酒造は、仁淀川の川沿いに位置します。仁淀川は、“仁淀川ブルー”とも言われる美しい清流として有名です。
ちなみに、実生のゆずとはつぎ木をせずに種から成木まで成長したという貴重なゆずだそう。そんなたくましいゆずから生まれた、自然のゆずの美味しさが凝縮した美味しいお酒なのです。ロックや炭酸割りなど、さまざまな飲み方で楽しんでみてください。
アルコール分 10%
原材料名 清酒、実生ゆず果汁、糖類
製造者 高知酒造株式会社
ゆず酒といっても、この6種類だけでもさまざまな個性がありました!
美味しいお酒をベースに、はちみつなどで飲みやすくできています。アルコール度数が低く甘酸っぱくスッキリ飲めるので、お酒が苦手な方でも、ゆず酒はとっつきやすいのではないでしょうか。
ぜひ、ほろ良い気分で今が旬のゆずのお酒を楽しんでください!