一気に冷え込んできましたね。
そんな日は、お鍋に限ります。
ゆずを入れて「ゆず活」。
ゆずの皮ひとかけらいれるだけで、とっても贅沢な気持ちになれるのですから、
ゆずは魔法の果実ですね。
魔法の果実が、なんと病気も治しちゃう?! という「ゆず薬」があるというのです。
ゆずで薬が作れちゃうなんて、究極の「ゆず活」ですね。
それをしたのが、なんと江戸時代から名門の巨匠「葛飾北斎」です。
浮世絵で知られる、有名人ですよね。
その北斎に詳しい文献(飯島虚心 「葛飾北斎伝」)によると、
北斎は、60代の終わりに「中風」にかかり、
それを治すために自分で「ゆず薬」を使ったのだそう。
なんと、ゆずで薬を作っちゃう!?
世界的に知られる人はスケールが違いますね、
その文献には、ちゃんとゆず薬の作り方が書いてあります。
なんと、北斎自作にイラスト付き。。
用意するのは、ゆず2個につき、極上の酒を一合。
「極上」っていうのが、そそられますね。
まず、ゆず1個を細かく刻みます。
皮も内側も。とにかく刻む。ゆずの果汁はしぼっておく。
次に土鍋に酒1合をいれ、
刻んだゆずと果汁を加えます。
弱火で3時間ほどことこと煮詰め、飴状になるまでコトコトと。
仕上げに白湯を入れてかき混ぜる。
こうして作ったゆず薬のおかげで、北斎は70歳を過ぎてあの名作「冨嶽三十六景」を生み出します。
なんと恐ろしいゆずパワー。
究極の「ゆず活」ですね。
そんなゆず薬を、江戸時代からゆずを作り続けている村、北川村にある「モネの庭」が再現しました。
それがこちら・・・。
こっそりいただきましたが、とても苦い。良薬口に苦しということか。
11月18日(土)、19日(日)、12月16日(土)、17日(日)
モネの庭でゆず薬を実際に試食することができるそうです
ゆずで元気になりましょう!