前回紹介した吉田類氏監修の土佐酒利き酒セット第一弾に続いて、今回は第二弾を紹介する。
まだ、第一弾をご覧になっていない方は是非、本記事の前に読んでいただけると本記事をより楽しめるため、ご覧になっていただきたい。
今回の土佐酒セットも非常に個性的で「流石吉田類さん。良いセレクトだ。」と唸ってしまう。というのもどのお酒もどんな食事にも相性の良い食中酒3本セットになっている。この3本セットを飲みながら「今日は何を食べようか」と考えるのもまた一興である。
■吉田類さんが選んだ土佐酒利き酒セット
【類セレクトB】 安芸虎 純米/亀泉 純米吟醸原酒 高育63号/酔鯨 純米吟醸 高育54号 5,800円
左から「安芸虎 純米」(有光酒造場)、「亀泉 純米吟醸原酒 高育63号」(亀泉酒造)、「酔鯨 純米吟醸 高育54号」(酔鯨酒造)。
今回は魚良し、肉良し、はたまたパスタに合わせても良しと、どの食事との相性も抜群の食中酒3本セットになっている。しかし、食中酒と一括りに括っても、食事と合わせた時の味わいはそれぞれ異なり、飲み合わせで普段の食事を何倍も楽しむことが出来るだろう。
味の飲み比べだけではなく、同じ食事に合わせて、それぞれのお酒と飲み合わせながら、自分なりのベストな食事との組み合わせを見つけるのも本セットの楽しみ方の一つである。
■安芸虎 純米/有光酒造場
高知県東部安芸市の酒蔵である「有光酒造場」。「安芸虎」の由来は、戦国時代に現安芸市の領地を治めていた「安芸国虎」からいただいたと言われる。
昔ながらの手造りで製造される本お酒は爽やかでやさしい香りと、純米酒らしい心地よい甘味と後味の引き方を感じることの出来るお酒である。
■亀泉 純米吟醸原酒 高育63号/亀泉酒造
全国でもファンがますます増えている「亀泉酒造」。本お酒は酒米、酵母、原料水は全て高知県産のものを使用しており、地酒を強く感じさせる。
土佐酒にあまり馴染みのない方には「高育」という言葉は聞き馴染みがないかと思うが、高知の土地で育まれた酒米のことを指している。名前にもなっている「高育64号」は酒米「風鳴子」のことであり、高知の豊かな土地と恵まれた気候といった高知ならではの自然環境でしか育てることの出来ない酒米である。
心地よい吟醸香と口に含んだ時にフルーティな味の膨らみを感じることの出来るお酒である。
■酔鯨 純米吟醸 高育54号/酔鯨酒造
「酔う鯨」と書いて「酔鯨」。いかにも高知らしい名前の酒蔵である「酔鯨酒造」。その名の由来は土佐藩出身最後の殿様「山内容堂」の雅号(今で言うペンネーム)が「鯨海酔候(げいかいすいこう)」と言い、殿様自身もお酒が好きであったことから、その名をいただき「酔鯨」と名づけた。
すっきりとした飲み口と口に含んだ時に感じるフルーティな味わいの中に感じる酸味が特徴的な高知県民に愛され続けているお酒である。
いかがだっただろうか?
今回は食事を何倍も楽しくする吉田類氏の3本セットを紹介した。食事と本3本セットの相性の良さに是非舌鼓していただきたい。